「"後から"プレイを撮影できる」 という革新的なカメラMOD「ReplayMod」。前回の記事では、リプレイを鑑賞したり、カメラを動かすための操作を解説しました。今回はリプレイを動画として書き出す手順を解説します。
低スペックPCでも、高画質で滑らかな動画を保存できます。例えばTNTの大量爆破や、ラグいマルチプレイのPvPでも、よりダイナミックで自由な視点で、ヌルヌルな動画を作れます。
さあ、"時を操るカメラMOD"ReplayModを使って、新時代の動画制作を始めましょう。
(サムネ内のロゴは作者さんのものをお借りしました)
※この記事は2015年8月15日現在最新のReplayModとffmpeg安定版を使っています。今後のバージョンアップによって、作業の手順が変更になる場合もありますのでご注意下さい。 リプレイを録画し、後から自由に鑑賞したり、カメラの動きを設定して動画を作ったり... さあ、早速前回作った美しいリプレイを動画として書き出しましょう。 それは「ffmpeg」という動画エンコード用ソフトで、普通のソフトと違ってファイルをPCに置いてバッチを使ってインストール作業をすることで使えるようになります。 ダウンロードした.7zファイルを、「7-zip」などのソフトを使って展開しましょう。すると「bin」というフォルダが出てきます。中のファイルは触らないで下さい。(というか何もできません) 次に、Cドライブ直下に「ffmpeg」というフォルダを作って下さい。ここにファイルを設置してインストールします。 作った「ffmpeg」フォルダに、展開して出てきた「bin」フォルダを入れます。これで第一段階は完了。 さらに、ReplayModの公式サイトから「インストール用バッチ」をダウンロードしましょう。ブラウザやセキュリティソフトによっては、ダウンロードを拒否されるかもしれません。 ダウンロードした「ffmpeg-path-installer.bat」を、ffmpegフォルダに入れて実行しましょう。黒い画面が出てきて「成功」とか言ってたら閉じて下さい。「見つかりません」と言われたら、binフォルダや中のファイルがちゃんと設置されているか確認して下さい。 さあ、次のステップでいよいよReplayModを使ってヌルヌル動画を作成します! カメラの動きを設定したら、忘れずセーブしておきましょう。動画の書き出し中に何が起こるか分かりませんからね。カメラの設定及びセーブの方法については、part1で詳しく解説しています。 動画の書き出しの設定画面が表示されますが、まずは「Advanced Settings」をクリックします。 さらに他の設定を無視して、「Command Line Settings」をクリックします。 すると難しそうな文字列が表示されますが、ひとまず左の欄を全消ししましょう。 「Video Settings」ボタンから、再度1ページ目の基本的な設定画面を開きます。それでは、動画の書き出しに必要な各種設定項目を見て行きましょう。YouTube等にアップロードする予定の方は必読です! 次に「Video Resolution」を設定します。ここには動画の縦横のサイズを入力します。 次に「Advanced Settings」画面の解説です。まず「Render Name Tags」ですが、チェックを入れるとプレイヤー名やMobに付けた名前が動画内で表示されます。 「Chroma Keying」にチェックを入れて色を設定すると、空を好きな色に染めることができます。これは本来、動画編集ソフトでクロマキー合成をするための設定なのですが、ちょっとした演出にもなりますね。 「Render」を押すと実際に動画の書き出しが始まります。この時、ffmpegのパスが間違っていると書き出しできません。 書き出した動画は、そのままでは容量が大きすぎてアップロードに適していません。無編集でアップロードしたい方も、一旦AviUtlなどの動画編集ソフトで読み込んで、エンコードし直しましょう。 例えばAviUtlで読み込んだ場合は、「設定」→「サイズの変更」で書きだした動画とサイズを合わせましょう。この設定を忘れると、書きだした時に画質が劣化してしまったり、YouTubeで黒枠ができちゃいます。 今回は「x264guiEx」を使ってエンコードしてみます。YouTubeにアップするので、「YouTube720p」というプロファイルを選びました。 80%以上サイズが小さくなりました。画質もほとんど劣化していません。高画質で書き出すと、どうしてもギガ級のサイズに膨らんでしまうのですが、x264guiExがあればへっちゃらですね。 [2016年5月4日追記] 360°動画を編集ソフトで書き出すとYouTube用のメタデータが無くなってしまいます。ですからこちらのツールを使ってメタデータを付けてあげる必要があるのでご注意下さい。 360°でTNTの大量爆破をどうぞ。相変わらず絶望的な選曲センスです。ReplayModの基本的な使い方、カメラの動きの設定はpart1へ
今アツいカメラMOD、それが「ReplayMod」です。私もだいぶ前からチェックしてました。
機能がとても豊富なので、今回は2回に分けて解説記事を書きました。
リプレイの閲覧やカメラの動きの設定は、"ReplayMod解説part1"をご覧ください。
https://www.napoan.com/replay-mod-part1/動画を書き出すための準備! 「ffmpeg」をインストールする手順
しかし、このままでは動画にできません。あるソフトをPCにインストールする必要があるのです。
http://ffmpeg.zeranoe.com/builds/
▲一番上のボタンが安定版です。Macの方は「Homebrew」を使ってインストールと書かれていました... Macの場合のインストール方法は割愛させて頂きます。動画を書き出す設定項目の解説、実際に書き出し!
ffmpegのパスを設定しておこう
そしてC:ffmpegbinffmpeg.exeと入力します。先ほどCドライブ直下にffmpegをインストールしたので、そのパスを指定しているわけです。別の場所にインストールした場合(Macの方など)は、適宜ffmpeg.exeのパスを入力して下さい。書き出しモードと、書き出す画質や形式の解説
「Rendering Method」の解説 Default Rendering
設定したカメラから撮影した映像を、そのまま動画にします。特に理由がない限りは、このモードで書き出ししましょう。 Stereoscopic Rendering
動画を横に2つ並べることで、擬似的に3Dの動画を作り出します。超簡易版マジカルアイです。Cubic Rendering
動画を6面に分けて、360°の動画を作ります。しかしYouTubeは非対応で、Oculus Rift等の機器で使うための特殊な形式です。Equirectangular Rendering
こちらも360°の動画を作るのですが、このモードで作ればYouTubeでも360°再生が可能です。(スマホを動かしてダイナミックに視点を動かせる) YouTubeで使うには、AdvancedSettings画面に切り替えて「Inject 360° Metadata」にチェックを入れる必要があります。
どんな風に360°で再生できるのかは、こちらの動画をご鑑賞下さい。
値を間違えると、アップロードした時に余白ができてしまうので注意しましょう。傾きを安定させたり、空の色を変更する設定
下の「Stabilize Camera」は、3Dや360°モードで書き出す時限定の設定です。Yaw、Pitch、Rollという3方向の傾きを安定させることで、不快な画面の回転を防止します。
書き出しと言っても、そこまで時間は掛かりません。プレビューを眺めていればすぐ終わります。→PCのスペックと動画の画質/解像度/フレームレートによって左右されるのですぐ終わるわけではないです! 書きだした動画は、Forgeのフォルダの「replay_videos」というフォルダに保存されます。書きだした動画はエンコードしなおしてから使おう
「ReplayMod」の導入方法
参考にさせて頂いたページ様
Minecraft Replay Mod - Documentation
Minecraft - How to create 360° and VR Videos - YouTube