
シェーダーパック紹介シリーズ第三弾、今回はハイスペックPC向けのシェーダーパック「Continuum Shaders」をご紹介します。実はこのシェーダーパック、あの「SEUS」を大改造したものなんです。ということでSEUSとContinuumで様々な景色を撮影し、例えば水の波打ち具合や日光の色合いなどを徹底比較してみます。どちらも非常に美麗で、建築PV等の撮影にぴったり。あなたの好みはどちら...?
ReplayModを使って撮影した、1080p/60fpsの動画を用意しました。ご覧ください
スクショより動画のほうが断然綺麗さが分かりやすい! ということで「Continuum Shaders (v1.1.5)のPVをご用意しました。撮影と録画にはReplayModを使っています。(動画作成手順の解説はこちら)
「Continuum Shaders」のダウンロード (比較したのはv1.1.5です)
(▲クリックでフルHD版を表示します)
「Continuum Shaders」は、dotModded氏が「SEUS」の作者Cody Darr(sonic either)氏に特別な権限をもらい、SEUSをより美しく大改造したシェーダーパックです。フォーラムの最初の投稿が昨年の8月なので、わりと新しいシェーダーパックみたいですね。
スクショを見れば分かる通り非常にハイエンドな仕様となっており、フォーラムの投稿によると「1080pで遊ぶならGTX980だけが約30~40fpsを保てる」とのこと。それとIntel HD Graphicsには対応していません。生粋の「ハイスペックPC向けシェーダーパック」ということです。
- 「Continuum Shaders」のダウンロード
http://www.minecraftforum.net/forums/mapping-and-modding/minecraft-mods/2493654-continuum-shaderpack
2016年5月7日現在では「1.2」もありますが、何故かDOF(被写界深度)効果が付いてないのでおすすめは「1.1.5」です。なお、この記事で使うのは「1.1.5」の「Ultra DOF」版です。それ以外のバージョンを使う場合は記事内のスクショと異なる見た目になりますのでご注意下さい。
- シェーダーパックを使うならOptifineを使うのがおすすめです
https://www.napoan.com/optifine-integrated-shadersmod/
もうご存じの方が大勢だと思いますが、シェーダーパックを使いたい場合はOptifineさえ導入すればいいんです。最近のOptifineにはシェーダーパック読み込み機能があり、Optifineだけで軽量化と同時に影MODの役割も果たしてくれるんです。詳しくは▲の記事をお読み下さい。
SEUS v10.1 Ultra DOF vs Continuum v1.1.5 Ultra DOF
ここからは改造元である「SEUS v10.1」と、「Continuum Shaders 1.1.5 Ultra DOF」を徹底比較します。(改造元のSEUSのバージョンは不明ですが、この記事ではv10.1 Ultra DOFを使います)
比較した際のPCスペック | |
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CPU | Intel Core i7 6700K @ 4.00GHz |
グラフィック機能 | NVIDIA GeForce GTX 980 (4GB) |
RAM (メモリ) | 16GB (うちマイクラに4GB割り当て済) |
Optifine | HD B2 Ultra (1.9.2版Optifineのインストール版) |
▲ヌルヌル快適に影を愉しむためにGTX980を装備。でも先程GTX1080/1070が発表されちゃいました><
シェーダーパック選択画面の設定 | |||
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Antialiasing | OFF | Normap Map | ON |
Specular Map | ON | Render Quality | 1x |
Shadow Quality | 1x | Hand Depth | 1x |
Cloud Shadow | OFF | Old Lighting | OFF |
▲前の「軽いシェーダーパックを比較」の時はOld LightingはONにしていましたが、今回はOFFです。
シーン1: 川から見上げるダークオークの森
▲こちらはSEUS。
▲対してContinuum。青白いSEUSに比べ、全体的に温かみのある色合いになっています。
シーン2: ダークオークの森から見上げる青空
▲SEUSの場合、奥の木は霧がかかったように白くぼやけていますね。
▲対してContinuum。木陰の暗さが際立っています。陰影のコントラストが強いことが分かりますね。また、太陽光の差し込み方の違いも一目瞭然。SEUSはぼわぁっと、Continuumはシャキーン(?)と差し込みます。(深刻な語彙不足) 要するに放射状ってこと。
シーン3: 水辺の湿地と森を上空から眺める
▲SEUS。
▲Continuum。やはり全体的に暖色になりましたね。また、水面がSEUSより微妙に強く波打っていることが太陽の反射の形状からお分かり頂けると思います。空を見上げれば、SEUSよりボリューミーな雲が浮かんでいますね。
シーン4: 雷雨を浴びる川と山
▲SEUS。今度は雷雨を降らせてみました。雨が降った時にダイナミックに雲が動き、霧がかかるSEUSならではのリアリティ。
ContinuumではそのSEUSのリアリティに少し変更が加わります。まず霧の距離。雨天時の霧がより近くに迫り、SEUSより視界が悪くなります。また、SEUSではなぜか表示されない落ちてくる雨の滴が、Continuumならちゃんと表示されます。
シーン5: 夜の山と溶岩流
▲SEUSの夜景ってしんみりしてて綺麗ですよね。Continuumではどう変化するのかといいますと...
まず雲がボリューミーになったことで月が雲に隠れ、月明かりが柔らかくなりました。SEUSの月光が明るすぎると感じる方も、これなら納得ですよね。それと遠くの溶岩の光が若干抑えられています。こんな風にContinuumでは夜の灯りが弱くなり、より静かな夜景が愉しめます。
シーン6: 日の出
SEUS。
対してContinuum。Cotinuumでは朝焼けと夕焼けの時に白っぽい霧が目立ちますね。太陽光が抑えられ、空はより赤く染まっています... うーん、個人的には日の出はSEUSの方が好きですね。
シーン7: 上空遥か高く
こちらはSEUSで上空遥か高くへ上昇したスクショです。SEUS v10.1では「Volumetric Clouds」、つまり厚みのある雲はカスタマイズしないと出せません。(追記: v11.0なら標準装備)(改造方法についてはニュータウンの人、ふかふか氏のこちらの記事をお読み下さい)
しかしContinuumではなんと最初から雲が厚みを持っています! (筆者が使ったのはUltra DOF版なので、他のエディションだと無い可能性あり) つまり上空へ飛べば雲の上の世界を拝めるのです。
Continuum Shadersで快適に遊ぶにはどのくらいのスペックが必要?
これからContinuum Shadersを使おうと思っている方へ、PCのスペックについて書いておきます。まず記事冒頭でも書いたとおりこのシェーダーパックはIntel HD Graphicsに非対応ですので、必ずPCにグラボを付ける必要があります。グラボといっても何を選べばいいのか。それは...
まずGTX980でSEUS10.1 Ultra DOFを動かした場合。1920x1080フルスクリーンで大体80~100fpsになります。
同じ環境でContinuum 10.1 Ultraを動かした場合。なんとSEUSの半分、40~60fpsぐらいまで落ちます。(もちろんOptifineあり。)景色の違いはそこまで大きくありませんが、パフォーマンスは大きく違います。ということで、ContinuumShadersを最高設定で動かしたいならGTX980でないとキツイです。
私は今TwitterでGTX980軽いぜヒャッハーと自慢しまくってますがこれも今だけ。先程「GTX1080」「GTX1070」が発表されたらしいですね。なんと性能が倍増してるじゃないですか。PS4発表直前にPS3を買ってしまったみたいなもんですよ。
「そんなハイエンドなグラボなんて無理! グラボはそこまで高性能じゃないけどヌルヌル動かしたい!」...そんなあなたに嬉しいお知らせです。過去記事の宣伝となりますが、「ReplayMod」を使えばローエンドのグラボでもヌルヌル60fpsの動画が作れるのでご安心下さい。詳細な動画作成方法はこちらの記事へどうぞ。